犬を抱き上げる時にキャン!と泣くようになったら要チェック

犬を抱っこしたら痛がるワケは?

愛犬を抱き上げた時の悲鳴に困惑している飼い主さんに向け、心配性の私(カオリィ)が

書籍で学んだ知識を元に経験者や獣医師、トレーナーから得た意見を交えてご紹介します。

この記事を読めば愛犬の状態の目安がわかりますよ。

愛犬を抱き上げる時に「キャン!」さらに歩き方に違和感を感じたら

犬を抱き上げる瞬間に悲鳴を上げるようになったのは?
抱き上げる時の悲鳴は注意信号!

いつも通り愛犬を抱っこする時に「キャン!」と悲鳴を上げることがちょくちょく。

そんな時は『腰の辺り』をさすってあげてください。

その結果、痛がるようなら要注意!

さらに歩き方を観察して

  • 「歩き方がちょっと変なふうになった?」
  • 「ふらついているような?」

そんな違和感を感じたならほっておいちゃダメ!!

ほっておいても良くならないだけでなく、さらに悪くなる可能性が高まります。

なので気づいたら早急に動物病院で看て貰うことが重要です。

そんな、犬の気になる状態と放置し続けた場合の変化について紹介していきます。

抱き上げた時の悲鳴は最初の目安!?気を付けてあげたい愛犬の状態

  1. 抱き上げると痛がる・段差の上り下りが困難
  2. 運動を嫌がる・歩き方がおかしい、またはふらつく
  3. 後ろ足が上手く動かせていない
  4. トイレが上手く出来ない・皮膚の感覚がなさそう

1】 → 【4】の順に悪くなった状態です。

これらの状態はすべて「椎間板ヘルニア」と呼ばれる状態で、これらが愛犬に見られたら要注意!!

【1】【2】の疑いを少しでも感じたら早めにかかりつけの病院を受診させてあげましょう。

状態の目安とリスクのグレード

犬の変化に気付くのが早い程確立が高くなる
言葉が話せない犬にとって飼い主の判断が重要です

犬の椎間板ヘルニアは進行度によって5段階のグレードに分類されます。

グレード1 【痛み】

抱き上げると「キャン!」と悲鳴を上げるように鳴いたり、階段やソファなど段差があるところに上がらなくなったりします。

今のところは痛みのみで麻痺はなし。初期的な軽度の状態で、このグレードのうちに動物病院に掛かっておけば先ずは安心でしょう。


グレード2 【ふらつき】

歩くときに歩き方が変になったり、フラフラと足元がふらつく。または足を引きずるようになったりします。

今のところは麻痺まではいってませんが、正常な歩行が難しくなってきている状態です。このグレードのうちに動物病院に掛かっておけばまだ期待がもてるかも知れません。


グレード3 【麻痺】

自力で後ろ足が動かせなくなる。前足のみで歩行している場合もあります。

ここから先のグレードは麻痺が出てきてしまった重い状態。良くなるための難易度が跳ね上がっていきます。


グレード4 【麻痺・痛みを感じない】

皮膚をつねっても痛がらない、そして自力でトイレができなくなる状態。介助が必要な状態です。

良くて一生付き合う覚悟が必要な状態です…。


グレード5 【麻痺・深部感覚消失】

いちばん深い痛覚までなくなる回復が非常に難しい状態。


このように椎間板ヘルニアは進行状態によって分類されており、グレード3以降は歩行できなくなります。

愛犬は言葉を話すことができないので、注意深く愛犬の様子を観察していないと異常に気付くのが遅くなったり見逃す可能性も。

手遅れ…とならないために、早期の状態で気づいてあげることが何よりも重要!!

日頃から愛犬の様子を観察し、「変だな?」と、感じたら早めに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。

犬の椎間板ヘルニアとは?

首から腰にかけて存在する背骨は、小さな骨が縦に並んで構成されています。その骨と骨の間でクッションの役割を担っているのが椎間板です。

この椎間板が正常な位置から突出し、脊髄という重要な神経を圧迫することによってさまざまな障害を起こす状態を椎間板ヘルニアと言います。

激しい運動、強い力が加わる、老化、また遺伝的、体系的なことも原因となって椎間板の性質に変化が起こり発症します。

出典元:エルムス動物医療センター「ドッグヘルニア.com」

知っておくべき!なりやすい犬種

ダックス系の犬は段差やジャンプさせないように気を付けてあげて
遺伝に加え後天的にもなり易いので気を付けてあげてください

犬は他の動物と比べて椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。なので、どの犬種にも可能性はありますが、特になりやすい犬種が存在します。

椎間板ヘルニアは2種類のタイプに分類されています。

遺伝によるもの

「軟骨異栄養性犬種」と呼ばれる犬種が発症しやすいとされています。軟骨異栄養性犬種とは、生まれつき軟骨異栄養症の遺伝子を持っている犬種です。

軟骨異栄養性犬種は全体の骨に異常をきたしやすいため、椎間板ヘルニアのリスクが高く、比較的若い3~7歳頃に発症しやすいです。

軟骨異栄養性犬種

  • ダックスフンド系
  • ウェルッシュコーギー
  • ビーグル
  • フレンチブルドッグ
  • ペキニーズ
  • シーズー
  • キャバリアなど
軟骨異栄養症は骨が短くなる病気で、軟骨の形成不全によって骨が発育されないことで起こります。
ダックス系やコーギーなど短足胴長をつくるためにはこの遺伝子が必要だったと言われています。

加齢によるもの

軟骨異栄養性犬種以外の犬で、加齢による椎間板の変性と椎間板への慢性的な負担が原因と考えられています。

  • チワワ
  • マルチーズ
  • プードル
  • パピヨン
  • ヨークシャテリア
  • ドーベルマン
  • レトリバーなど

このように椎間板ヘルニアは遺伝的要因に加えて、高いところから飛び降りたり過激な運動などで脊髄に負担がかかることが原因で発症することもあります。

どんな犬にも起こりうる病気なので、上記の犬種でないとしても油断は禁物です。

日頃から背骨や足に負担がかからないよう意識してあげることが重要です。

うちの子は問題無し!と思っているうちに環境を整えましょう

愛犬が椎間板ヘルニアにならないようにするには「腰に負担をかけないこと」が重要です。

日常の生活の中での環境を整えてあげましょう。

床を滑りにくくする

床が滑りやすいと足や腰に負担をかけ、背骨へダメージを与えます。

フローリングの床にはカーペットやマットを敷くなどして愛犬が歩く時に負担にならないよう工夫しましょう。

 

賃貸でない場合は愛犬のために床自体を『滑らないようにコーティングするのが最適』です。

ただし、木製のフローリング以外の床には使えないのと数年毎に再コーティングが必要なのが欠点。

長い目でみれば専門のプロに施工してもらう方法が最適でしょう。

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⇒ 愛犬のためのフロアコーティング

愛犬の足腰を守ることと併せ床の保護も兼ねるのでいちばんの対策となりますよ。

 


段差の上り下りは避ける

段差の上り下りもダメージになります。

階段にはゲートを設置して登らせないようにするのがいちばんですね。

突っ張りペットゲートドア付き(オートクローズ)

ソファやベット、階段など段差のあるところにはスロープや踏み台を置いて負担をかけない環境を整えましょう。

 


肥満防止

体重が増えすぎると腰や足に負担がかかります。さらに動くのが面倒になって運動不足に。

肥満は椎間板ヘルニアだけでなく健康への影響もあります。栄養バランスに気を付けて適切な体重管理をしてください。


抱っこに注意

正しい抱っこの仕方は愛犬に負担がかかりません。

犬の正しい抱っこ仕方を学んで腰に負担をかけないことを意識しましょう
腰に負担をかけないように抱っこしてあげましょう

かがんで片手を愛犬の前足の下辺りに入れて、もう一方の手でお尻を支えるのが正しい抱っこの仕方です。

犬の胸を片手で抱える「セカンドバック抱き」は腰に負担がかかり、仰向け抱っこする「赤ちゃん抱き」は肩の関節や背中に負担がかかるのでよくありません。

抱き上げ方にも注意
犬の前足(両脇)に手を入れて抱き上げる方法「猫の抱き上げ方」は腕の神経(脇に筋)にダメージを与えるので厳禁です。

他に骨や関節を支える筋肉を鍛えることも大切です。適度な運動と必要な栄養素(高タンパク質)を摂ることも予防になります。

 

抱っこする時に悲鳴を上げたり歩き方が変と感じた時に考えられること ~まとめ~

愛犬の様子に違和感を感じたら早めに行動を

  1. 抱き上げると痛がる・段差の上り下りが困難
  2. 運動を嫌がる・歩き方がおかしい、またはふらつく
  3. 後ろ足が上手く動かせていない
  4. トイレが上手く出来ない・皮膚の感覚がなさそう

これらの状態は「椎間板ヘルニア」と呼ばれる病気の可能性が高いので掛かり付けの動物病院で見て貰ってください。

特に進んでしまい【3】以上の状態までランクがあってしまうと困難を極めます。

そうならないように愛犬の様子に日頃から注意して【1】~【2】の状態を見逃さないようにしてあげてくださいね。

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