二匹目の犬を迎える共働きの飼い主さんに向け、形から入るタイプの共働きでDOGS管理人(かっちゃん)が
二匹目にも専用のケージが必要な理由をお伝えします。
この記事を読めばあなたのご家庭で2つ目のケージが必要か?判断できますよ。
先住犬と二匹目のケージは別々がベスト

共働きで犬に留守番させることが多い家庭はケージでの飼育がベスト。
これは多頭飼いとなっても同様で、先住犬と同じように二匹目の犬にも専用のケージを用意してあげるのがベストです。
その理由は二匹目の犬にとってもっとも安全かつリラックスできる環境となるからです。
でも、ケージは非常に嵩張るだけに
「上の子と一緒でいいよね?犬は“群れで生活する生き物”なのだから」
とも考えてしまいます。
確かに、一緒の生活を重ねて二匹とも完全に馴染んだ状態ならそれで良いかも知れません。
ですが、お留守番が多いご家庭の場合、最初から同居させるのは止めた方が無難です。
先住犬と二匹目を一緒のケージに入れるリスク
犬同士が打ち解けていない間、頻度の差はあれども基本的に喧嘩するものです。
そして、よほど相性が良くない限り最低でも1年間くらいは些細なことでも喧嘩する日々が続きます。
そんな信頼関係が出来ていない状態の犬同士を狭い空間に同居させると、喧嘩の率が高まることに加えて逃げ場がないため歯止めがきかなくなって大ゲンカとなるリスクも跳ね上がります。
せっかく留守中を穏やかに過してもらうためのケージが、愛犬たちにとって金網デスマッチのステージとなってしまっては本末転倒ですよね。
仮にほとんど喧嘩をしない犬同士だったとしても、完全に馴染むまでは大きなストレスを感じながら留守中を過すことになります。
なので、少なくとも二匹が寄り添って眠れるほど信頼関係が築けるようになるまでの間は、それぞれケージを分けてあげるのが無難です。
反対にそれぞれのケージを用意しないのであればリビング放し飼い状態の方がマシ。というわけです。
二匹目の犬のケージを設置するメリット・デメリット

お伝えしたように二匹目の犬のケージを設置する最大の目的は、
- 留守中の不慮の事故を未然に防ぐため
- ストレスを最小限に抑え穏やかに留守番してもらうため
常に犬に寄り添うのが難しい共働き家庭にとって、二匹目の犬を迎えて間もない時からお留守番してもらうための環境です。
ですが上記の留守中だけでなく、在宅中にもケージを分けるメリットは存在します。
ケージを分けた場合のメリット
1:食事時の喧嘩を避ける

犬の多頭飼いで厄介なのが、相手のごはんを横取りする行為。
先に自分の分を食べきる前でも相手のごはんを狙って奪おうとします。
当然、奪われた方は入れ替わって相手のごはんを食べようとしますが、気づかれると激しい喧嘩となります。
ですが、それぞれのケージの中で食事をさせることで、そんなトラブルを避けられます。
2:しつけがスムーズ
食事を与える時はしつけをする絶高のタイミング。
重要な「まて」や「ふせ」はもちろん、「お手」などのコマンドもこのタイミングで教えれば効率的です。
ちなみにしつけは1対1で向き合うのがベストですが、先住犬と一緒だと引っ張られてしまうのでなかかなか覚えてはくれません。
そこで、それぞれのケージ内で食事を与えることで、二匹目の犬とも1対1で向き合えるためスムーズにすすめられます。
3:ハウスを覚えさせやすい
「ハウス」とは犬に何かの中に入らせる際に使うコマンドで、一般的にはケージ(クレート)に入らせる際に使います。
ケージ+クレートの飼育環境を整え、このコマンドを日頃から使うことで楽に覚えてもらえます。
ハウスを覚えさせれば病院への受診やお出かけの時はもちろん、災害など緊急の時もスムーズです。
とくにクレート(お出かけ用キャリー)は1つのクレートに二匹一緒に入れるわけにはいきません。
成犬になってから覚えさせるのは大変なので、お迎え直後からケージと合わせてクレートにも慣れさせておけばもしもの時も安心です。
4:トイレを覚えさせやすい
お迎えした直後からケージ内にトイレを設置することでより早くトイレを覚えてくれます。
さらにトイレを我慢できる時間を神経質に意識する必要がなくなるのもありがたいメリットです。
ただし、2つ目のケージ内にトイレを設置する注意点として、先住犬のケージのトイレと二匹目のケージのトイレをお互い自由に使わせていると二匹とも『トイレを我慢するようになる可能性もある』ということ。
なので神経質な子の場合、留守番させる時間の長い生活リズムなら併用させないよう注意が必要です。
というのも犬の室内用トイレはできるだけ寝床とは離して設置するのがセオリーです。
犬のトイレを寝床から離して設置した方が良い理由は自分の寝床に排泄の臭いが残るのを嫌う習性があるから。
この習性はきれい好きというよりも、外敵に臭いから住処を辿られるリスクを減らす本能によるもので、野生のイヌ科は住処から数キロ離れて排泄するとも言われています。
そんな習性なためお散歩時やケージ外のトイレに慣れさせてしまうと、ケージ内ではトイレせずに我慢するようになってしまいます。
なので極力、自分用のケージのトイレ以外で排泄する習慣をつけさせないよう意識が必要です。
飼い主の指示で排泄させるしつけについてはこちらをごらんください。
5:逃げ場所になる
喧嘩に負けた時や嫌な雰囲気の時の逃げ込む場所となります。これは犬にとってのメリットで、例えば爪切りや服を見せると自分のケージ(の中のクレート)にすっ飛んで逃げ込みます。
ある意味、私たちにとってはデメリットかもしれませんが、愛犬にとっては安心できる場所となります。
以上、私たちにとって、特に先住犬と一緒だと難しいコマンド系を教えるのがスムーズとなるメリットは大きいと感じています。
二匹目の犬のケージを導入するデメリット
ここからは二匹目用ケージを導入するデメリットをお伝えしていきます。
1:部屋が狭くなる

最大のデメリットはかさばるため部屋が狭くなること。
トイレ付きケージは小型犬用でも約畳1枚ほどのサイズ。そして、犬のサイズが大きくなるほどケージのサイズも大きくなります。
先住犬のケージと合わせると小型犬でも約2畳…目に見えて部屋が狭くなるが最大のデメリットです。
2:導入の費用が掛かる
ケージ、寝床となるクレート、トイレ、給水器、必要ならオートフィーダ、冷却板、ヒーター…。
それぞれ新たに用意することになるので先住犬の時と同じだけ費用が掛かるのもデメリットですね。
3:マウンティングに利用される
相手のケージを占拠してマウンティングする場合もあります。
我が家の場合、在宅中はそれぞれのケージのドアを開放して自由に出入りできるようにしています。
その結果、二匹目が先住犬の寝床を占領して嫌がらせをしていた時期がありました。
ちなみに先の自分の寝床より離れた場所で排泄する習性もあるからか、先住犬は二匹目用のトイレで、二匹目は先住犬のトイレで排泄しあうこともあります。
これは先住犬がトイレを我慢しがちだった場合はメリットとなりますが、そうでなかった場合、そして二匹目の犬には先住犬のトイレで排泄する習慣を付けさせない方が無難です。
犬同士で自分の方が立場は上!と相手にアピールする手段としてマウンティングという行為をします。
基本的に犬のマウンティングとは「交尾のポーズをすること」をさし、順位が定まるまで事ある毎にマウンティングをしあいます。(オス・メス問わずします)
ですが、このポーズだけではなく、
- 相手の物を横取りする
- 相手の居場所を奪う
などの明らかな嫌がらせ行為をすることもマウンティングと考えられます。
以上、私たちにとって特に嵩張ることが手痛いデメリットです…。
ですが、設置までクリアできれば私たち飼い主にとっても、犬たちにとっても多大なメリットがあります。
ちなみに我が家は無理でしたが、将来的に一つのケージに二匹一緒に住んでもらう方法もありです。
不要となったケージやアイテムはメルカリなどで引き取ってもらえばOKですし、将来、三匹目も検討されているなら同居をさせられるかどうかで計画も立てやすいはずです。
とにかく犬の多頭飼いは相性問題が厄介なだけに
- お留守番させる時間は長くない
- 先住犬はリビング放し飼いで育てた
といった状況でなければ二台目のケージの導入をおすすめします。
二匹目を迎えた時のふり返り体験談(かおりぃ筆)
実際に我が家では、先住犬(♂)が1歳の時に二匹目の子犬(♀ 生後約3ヶ月)を迎えました。
そんな当時の二匹の様子をふり返ってそれぞれの心境とケージを分けて良かったと感じた体験談を紹介します。
まず、二匹目を家に連れて帰った時のことをふり返ってみると
- 先住犬はそれまでの暮らしとの変化に警戒モード
- 二匹目は不安ながら子犬ということもあり好奇心いっぱい
この時の二匹様子から犬の習性に沿ってそれぞれの気持ちを考えてみました。
先住犬の気持ち

先住犬にとって家族とは、自分(一匹)を入れて構成されている群れと認識していたはずです。
つまり、お迎えした二匹目は「突然、外部から群れに迷い込んだよそ者」というポジション。「だれだおまえ?」という感じでしょうか。
二匹目が先住犬のおもちゃで遊んでいると、威嚇や攻撃はしないものの「そのおもちゃは僕のだ!」とでも言いたそうな険しい態度。
その他の行動を見ても、常に二匹目を監視して明らかに警戒していました。二匹目がケージの中で休んでいる時、手でケージを叩くなど。
先住犬にとって家は自分のテリトリー。縄張り意識が強い犬の習性から、不安になったり警戒するのは犬社会では自然なことなんですね。
そんな「よそ者」の存在は、先住犬にとって当然ストレスになります。
これまで飼い主の愛情を独り占めしていた先住犬にとって、二匹目は「自分の立場を脅かす敵」と認識するかもしれません。
二匹目の犬の気持ち

一方、二匹目の犬は、不安でいっぱい。親元から離され、突然、先住犬の縄張りに連れてこられたのですから。(たとえ成犬だったとしても同じです)
夜になると「キューン、キューン」と鳴いていました。
ただ、子犬ということもあり、好奇心旺盛。家の中を探索し始めます。先住犬に対しては「誰?」「なんだか感じ悪いー」というような感じでした。
飼い主は早く仲良くなって欲しいという想いがありますが、犬たちにしてみれば、簡単に「初めまして」「よろしく~」というわけにはいけません。
このように、犬たちのストレス軽減や危険を避けるためにも「二匹目専用のケージは必要」と実感しました。
二匹目の犬をケージに慣れさせるために

ケージに慣れさせるためにしたのは先住犬の時と基本は同じ。共働きなので留守番をしてもらわないと困るので、この時期にケージに慣れさせておきます。
お迎えしてからまず2、3日は積極的にケージから出さずゆっくり休ませるようにしました。
上の子と同じですが、ケージ内にはクレート・トイレ・給水器を設置し、その子の臭いの付いたタオルなどを一緒に入れてあげるとケージが安全な自分の場所だと早く認識するようになります。
トイレは最初からは上手く出来ないので、ケージ内にトイレシートを敷き詰めておくとよいですよ。
ケージに入れて様子を見ていると安心したのかスヤスヤと眠りました。
起きたらドアを開けてあげて、自分から部屋の中を探索するのを見守ります。
この時、危険を避けるため、先住犬にリードをするなどして飛びかからないように注意した方がよいでしょう。また、お互いのケージに入らせないように細心の注意を払いました。
やがて、疲れて眠りだしたらそっとケージ内のクレートに戻してあげました。
これを繰り返すことで、眠くなったら自分からケージに帰っていくようになりました。
そうそう、ケージに入れた時に鳴いたり吠えたりしても、出してあげるのはダメ。
出してしまうと、鳴くと出してもらえると覚えてしまって、いつまでたってもケージに慣れてくれません。
ケージが嫌いな子にならないためにも、この時期に慣れさせおくのが大切!とつくづく思えています。
先住犬と二匹目の犬を慣れさせるために

先住犬の性格にもよりますが、うちの上の子はお気に召さないようで二匹目に対してヤキモチを焼いていた感じでした。
最初はおっかなびっくりな感じでしたが、二匹目の存在に慣れてきた3日目くらいに噛んだり威嚇したりと攻撃しそうだったのでビックリして引き離しました。
うちの子みたいに先住犬が二匹目に攻撃する場合、二匹目をケージに避難させ怪我を防ぐことが大切です。
思いかえせばその後も喧嘩は絶えませんでしたが、少なくとも二匹目が幼いうちは、決して犬だけにせず、目を離さないよう気を付けなきゃ!と思えています。
特に食事の時がいちばん危険なので、必ずそれぞれのケージで別々に与えてあげてくださいね。
とにかく我が家の二匹は相性が悪かったのか、上の子が気難しいのか、下の子が二歳を過ぎる頃まで事ある毎に喧嘩していました。
とくに上の子は下の子が触れるだけでも激しく怒るので、カート(ベビーカーみたいなの)に一緒に入るのはもちろん、一緒のケージで留守番させるなんて不可能でした。
仮に下の子と近い性格が二匹だったなら話は違ってくるのかも知れませんが…
我が家は下の子のお迎え前にケージ一式を用意してましたが、いまでもそれは正解だった。と思えてます。
先住犬と二匹目とで別々のケージが必要なわけ ~後書き~

別々のケージが必要なのは、それぞれが静かな場所で落ち着いて過ごすためです。
特に共働き家庭では、犬がリラックスして留守番できる環境が必要になります。留守番中のストレスを最小限にし、問題行動や怪我などを回避するためにも、別々のケージを用意してあげてください。
二匹目を迎えてしばらくの間は、先住犬にとって二匹目はよそ者です。慣れるまではお互いのケージには入らせないようにしましょう。
それぞれの犬の気持ちや行動を考えながら、犬たちにとって居心地の良い環境を整えてあげてくださいね!