愛犬同士の喧嘩でお悩みの方に向け、愛犬たちがすっかり落ち着いてちょっと寂しい共働きでDOGS管理人(かっちゃん)が
多頭飼いでの犬の喧嘩を止める・止めないの判断基準と喧嘩ばかりする理由をご紹介します。
この記事を読めば愛犬同士の喧嘩に理解が深まりますよ。
犬の喧嘩は止める・止めないの見極めが重要

「愛犬同士の喧嘩が絶えず、そばに居るだけで始まります…」
「喧嘩をしているのかじゃれ合っているのか、どちらなのかわからない…」
多頭飼いあるあるで、最初のうちは「どうやって対処すればいいのか?」戸惑ってしまいます。
犬の喧嘩には
- 止めなきゃマズい危険な喧嘩
- 止めない方がよい必要な喧嘩
の2種類があり、多頭飼いでの喧嘩の大半は『止めない方がよい必要な喧嘩』です。
ですが、
- 不機嫌な時(体調がすぐれない時)
- エスカレートした時(興奮時)
など、本気の喧嘩となることもあります。
判断が遅れたら、愛犬がケガすることも…そうならないよう犬同士の喧嘩について知っておきましょう。
よその犬との喧嘩はどんな場合でもすぐに止めましょう!!
危険な犬の喧嘩を判断する目安

止めなきゃマズいのはケガする恐れのある「本気の喧嘩」
本気の喧嘩かどうか?犬の表情や態度である程度判断でき、仲裁できればケガのリスクを未然に防げる率も高まります。
本気の喧嘩が始まる前兆
- 唸る(威嚇する)
- 歯を剥き出しにする
- 毛が逆立つ
歯をむいて低い声で唸る時は本気の喧嘩に発展しそうなサイン。これは不快感や敵意を相手に伝える威嚇です。
それで相手が引かなければ、さらに歯(犬歯)剥き出しにして唸り声の音量が大きくなります。
その上でお互いが目をそらしたりせず、毛が逆立って表情とカラダがこわばっていると始まる合図。どちらかの緊張が限界まで高まった瞬間に始まります。
気付けたらフライパンをお玉で叩くなどで、意識をそらして鎮静化しましょう。
音が大きく響くほど、攻撃に出た後でも仲裁できる率が高くなります。
性格によって、攻撃に移るまでの時間は異なるため愛犬それぞれのペースを知ることも必要です。
反対に一緒に生活している相手に対し、予兆なしで本気の喧嘩をするのはよっぽどのこと。
ですが、喧嘩が絶えない状況の間は「もしも!?」に備え、フライパンなど喧嘩を止める道具をすぐ手の届くところに準備しておきましょう。
本気の喧嘩中
- 噛みついて離そうとしない
噛みついて離そうとしない状況までいってしまうと、大ケガを負う可能性大!
犬の攻撃でもっとも危険なのが『噛みついたまま振り回すような行動』
捻りを加えることで傷口がズタズタに裂かれてしまい、噛まれた方は深い傷をおってしまいます。
といっても、多頭生活でここまでの喧嘩になるのは希なはずですが、唸って威嚇から始めるパターンは注意が必要です。
初めて顔を合わせる犬との挨拶はとくに目を離さないようにしましょう。
本気に発展しないよう見守る喧嘩
- 口を大きく開いてハイスピードで噛むフリをし合う
ちょっとした小競り合いでよく起きる喧嘩がこれ。
これは家庭内での順位が固まるまでの間に行われる必要な喧嘩で、力の見せ合いみたいなものなのです。
ヘタに止めに入ると愛犬が混乱しますので基本的には静観です。
でも、実際に噛みついたら即、止めてください!!
後、若い犬同士は軽く噛み合ったりプロレスのようなことしますが、じゃれ合って遊んでいるうちにエスカレートして突然、激しい本気の喧嘩になるパターンもあります。
勢いが激しくなって収まる気配がなければ止めに入りましょう。
最初は本気の喧嘩なのかどうか判断できずヒヤヒヤしちゃいますが、2匹目が来て喧嘩するのは通過儀礼のようなものです。
犬の多頭飼いで愛犬同士が喧嘩する理由

一匹での生活がほとんどな猫科の動物と比べ、犬は太古の昔から集団生活=群れで生活する習性を持っている生き物です。
なので、オス、メスとも多頭で生活する習性が備わっています。
にもかかわらず愛犬同士で喧嘩が絶えないのは
- 信頼関係ができあがっていない
- 序列(順位)が固まっていない
状態だからです。
この二つの条件が固まっていない犬同士は事ある毎に喧嘩します。
この2つの条件を犬本来の生活スタイルである野生の群れでの生活を例にすると…
1:信頼関係ができあがった状態とは
野生の場合の信頼関係とは、生まれた時から供に過している家族の絆、常に命の危険が伴う状況で供に狩りをして生活する仲間。そんな強い信頼関係ができあがっている状態のこと。
2:序列(順位)が固まった状態とは
犬は集団での生活を円滑にするため、立場や順位を明確にする強い性質があります。誰が群れのリーダーでナンバー2は誰で自分は3番。そんな群れの中での序列を明確に決った状態のこと。
これは、厳しい野生の世界で生きていくための本能にすり込まれた習性で、愛玩犬に改良された犬種でも脈々と受け継いでいます。
なので、この二つの状態を満たせれば力を合わせて一緒に生活していけます。
私たちとの暮らしの場合

そんな野生での生活のように、先住犬が群れ(家族)の絶対的リーダーならば、2匹目の犬はオスでもメスでも先住犬に従い、仲良く生活してくれるでしょう。
ですが、私たちとの暮らしの場合、私たち人間が絶対的リーダーとして存在する群れ(家族の中)の新たな一員として、2匹目の犬も迎えます。
群れのリーダーである私たち人間に従っていれば身の安全と食事にありつける環境ですよね。
つまり犬本来の生活とは全く異なる生活環境で、そんな中にある日突然、他所から2匹目の犬がやってくるわけです。
先住犬から見て2匹目の犬は
2匹目の犬から見て先住犬は
このように犬たちからすれば「自分にとって邪魔な同居犬」とお互いを認識する率が高いでしょう。
言い方は悪いですが、群れのリーダーに媚びていれば暮らしていける中で、先住犬は2匹目以降の犬に対してリーダーシップ(センパイ面)を示し辛いためなめられやすい。
そして先住犬にとっても2匹目の犬と力を合わせて狩りをするわけでもないので、仲間意識が芽生えにくい。
残念ですが私たちとの暮らしの中で、野生の群れのような家族としての愛情は育ちにくいのは仕方のないことです。
野生の頃と比べて圧倒的に穏やかな暮らしの中だと信頼関係と順位が安定するまで相当な時間がかかるため、少なくとも1年くらいは喧嘩が絶えない生活が続く。というわけです。
犬が喧嘩をする原因と対策方法

お伝えしました2つの条件
- 信頼関係
- それぞれの順位
を満たせたら多頭飼いでの喧嘩は激減します。
ここからは多頭飼いに限らず、私たちとの生活の中で犬が喧嘩する原因と対策の方法をご紹介していきます。
本来、犬は(仲間同士では)平和を好む動物で喧嘩をしたくてしている訳ではありません。喧嘩をするのはちゃんとした理由があります。
飼い主の行動も関係しているので、気をつけてくださいね!
【1】:社会性が不十分
社会性を身に付けることは、犬同士が仲良く暮らしていくためにとても重要なこと。
パピー期(幼少期)の頃に他の犬との関わりを学ばなかった犬は、社会性が不足する可能性が高くなります。
社会性が不十分だと、犬同士でコミュニケーションをとる方法がかわりません。そのため、相手の犬に対して攻撃的になったり強い警戒心を抱くようになることがあります。
✅ パピー期(幼少期)から、自分以外の犬やその他の動物と触れ合う機会をつくる
すでに成犬で難しいなら『しつけ教室』に通うのも1つの手ですね。
犬の社会は上下関係を重んじることから、序列を決めるために喧嘩することがあります。
多頭になったばかりの家庭では、上下関係をはっきりさせるために喧嘩が起こりやすいので要注意。上下関係が決まると、始まっても短時間で鎮静化し喧嘩自体も少なくなっていくでしょう。
人間から見ると「本気で喧嘩している!」と思いがちですが、多くの場合は犬同士のコミュニケーションの1つです。
✅ 飼い主は無理に仲裁せず見守る(仲裁しようと飼い主が関わると犬たちは「どうして?」と戸惑ってしまいます)
✅ 本気の喧嘩に発展しそうな時は威厳を持って、群れのリーダーとして止める
どんな犬も縄張り意識を持っています。家の前を人や犬が通った時、来客に吠えるのはこの習性からです。
ですが、強すぎるのは問題です。
縄張り意識が強すぎると、相手の犬が自分の縄張りに入ってくるのを嫌い、攻撃する可能性があります。傾向として、散歩中にあちこちにマーキングをする犬に多いようです。
また、食べ物やおもちゃなどに執着する場合も同じ。お気に入りのものを盗られたり触られたりすると、怒り出して喧嘩しやすくなります。
✅ 散歩中に好き勝手にマーキングをさせない
✅ カーテンなどで外を見えないようにする
✅ 飼い主主導でものを与える(いつでもおもちゃで遊べる環境をつくらない)
犬は飼い主の行動をよく見ています。飼い主の接し方が犬たちに対して平等でないと、嫉妬心から喧嘩に発展することがあります。
また、犬たちが『リーダーは飼い主』だということを認識していない場合も喧嘩の原因に。飼い主のことを下に見て「ちょっとくらい規律を乱しても大丈夫」と自制しなくなります。
上記の【4】飼い主の接し方と同じく、ごはんやおやつが違うと
「そっちのほうが美味しそう!」
「僕はこれなの・・・?」
などと、一方が食べているものが羨ましくなり、取り合いから喧嘩を始めることもあります。
また、先に食べ終わった方がまだ食べている子のごやんやおやつを横取りしようとして喧嘩が勃発することも。
✅ 基本は同じ食べ物を与える(治療食、アレルギー、パピー食、老犬食以外は除く)
✅ ごはんはそれぞれのゲージの中で食べさせる
イライラすることや不安な状況が多いとストレスが溜まって、ちょっとしたことで怒リやすくなります。
ストレスの原因として、飼い主とのスキンシップ不足、空腹、運動不足、環境の変化などが挙げられます。
特に多頭飼いを始める場合、先住犬がストレスを感じやすくなるので要注意。新しく来た子が先住犬に対してしつこくちょっかいを出したり気に入らないことをすると、喧嘩が起こりやすくなります。
成犬と子犬だと力加減が違うので、子犬がケガをしてしまうこともあります。犬同士が慣れない間は見守りが必要です。
✅ ストレスを取り除いてあげる
✅ ストレスの原因に注意する
✅ 多頭飼いを始める場合は先住犬を優先に(新しい子が来ても今までと同じ立場だと安心する)
他所の犬との喧嘩に注意!

じゃれ合っていたり追いかけごっこをしているうちはいいですが、明らかに威嚇したり敵意がある場合は、愛犬が傷つけられるのはもちろん、他の犬にケガを負わせてしまう可能性があります。
特にドッグランでは多数の犬が遊びに来ています。飼い主は目を離さないように注意してください。
「うちの子はおとなしいから大丈夫!」これ、中年の方に多い印象ですが…絶対に信用してはダメです!「うちの子は噛まない」なんてその飼い主の主観であってなんの確証もありません。犬にも相性がありますし、日によって不機嫌な時もあります。
- うちの子が襲われた時の話(タップで開きます)
- うちの子もとあるドッグホテルのドッグランでそう言っていた中年女性の方が飼ってるブルドッグに突然襲われたことがあります。
そのブルドッグは人が好きなようで、私に寄ってきたので撫でていました。
そこへうちの子が近づいてきた矢先、そのブルドッグは唐突にうちの子にに襲いかかりました。
追いかけ回されて転んだ際に乗りかかられて唇の横を噛まれて少し切れていました。
うちの子がきちんと挨拶が出来なかったのかもしれませんが、ブルドッグの飼い主は「あれれ、おとなしい子なんだけどおかしいなぁ~御免なさいねぇ~」とだけ。
まあ、うちの子のケガもたいしたことはなかったのと同じホテルに泊まっていたので、それで終わりしましたが…。
その時の傷は未だに傷跡として残っていますし、他所の犬に吠えられたらいまだに一目散に逃げ出します。
もしもの場合、責任を取って貰えたとしても愛犬の傷や心の傷は取り返しがつきません。
反対に愛犬と散歩をしていると「逃げてー!近づかないで~!!」と言ってくる大型犬を連れた飼い主もいます。
そんな場合はのんきに散歩を続けずに愛犬を抱き上げて視界から早々に立ち去りましょう。
我が子を守るのは飼い主の義務です。
愛犬が小型犬の場合、サイズ指定のないドッグランは要注意!
日頃から明らかにサイズの違う犬にはむやみに近づけないようにしましょう。
犬の喧嘩を止める方法

喧嘩を止める方法として効果的なのが『犬たちを驚かせて注意をそらす』こと。
ただし、大声を出して叱るのはご注意を。
犬たちは『喧嘩を煽られている』と勘違いして余計に興奮することもありえます。なので焦らず冷静に対処してください。
【1】:大きな音を出す
大きな音を出して注意をそらすことで、ぱたりと喧嘩が収まることはよくあります。日頃は耳にしない大きな音を出してください。
音を出すものとして、
✅フライパン、ボウル、空き缶、アルミの灰皿、貯金箱など
✅足を踏みならす
など、身近にあるものでよいのですが、犬は金属音が嫌いなのでフライパンやボウルなどをステンレス製のおたまなどで叩くのは効果的です。
【2】:ものを叩く
【1】の大きな音を出すと同じような方法ですが、ものを叩くことで興奮していた犬が我に返って落ち着くことがあります。
叩くものは
✅机
✅スリッパ
✅靴
など。
靴は散歩中やドッグランで喧嘩をした時に役立ちます。ただし、大型犬には緩い方法かもしれません。
【3】:水をかける
「これ以上続くとケガをしそう!」という激しい喧嘩の時に効果的。
バケツやホースで水をかけると犬たちはびっくりしてその場から離れていきます。そのタイミングで愛犬を抱き上げるなどして危険を回避しましょう。
ずぶ濡れになってしまうかもしれませんが、ケガをすることを考えればとても有効な手段。もちろん家の中では後始末を考えるとゾッとしますが、ドックランなど外で喧嘩した時に有効な対処方法となります。
ただ、バケツやホースなんて準備していないはずなので、ペットボトルやコップの水などでOKです。
【4】:毛布やバスタオルを投げ掛ける
喧嘩している犬たちの視界を閉ざして引き離す方法です。
毛布や大きめのバスタオル、上着などを犬たちに投げ掛けて相手が見えないようにします。犬たちが驚いて動きが止まった隙に引き離してください。
ただしパニックを起して毛布越しに噛みつかれるリスクもあるため注意が必要です。
【5】:仕切りを作る
喧嘩をしている犬たちの間に仕切りを作ります。
段ボールやベニヤ板など何でもよい(もちろん安全なもの)ので、犬同士の間を遮って喧嘩を止めます。突然現れた仕切りにびっくりして、相手も見えなくなることから、落ち着いていきます。
犬が仕切りの向こうを覗こうと動いたりしても、仕切りをずらして阻止できます。
以上が主な犬の喧嘩を止める方法です。
犬の喧嘩を止めるのはビックリさせるなど、意識をそらすこと。その隙に引き離して落ち着かせましょう。
喧嘩は大抵はすぐに収まりますが、そうでない場合は飼い主が仲裁しなければいけません。喧嘩を止める方法を知っておくと、万が一、激しい喧嘩になったとしても慌てなくて済みます。
特にドッグランでは、喧嘩っ早かったりちょっかいをかけてきたりといろいろな犬がいるので、飼い主は目を離さないようにしましょう。
止めない方がよい犬の喧嘩

最初にお伝えしたように、犬の喧嘩には『止めない方がよい喧嘩』もあります。
それは「お互いの順位が決まっていない状況」での喧嘩。
この喧嘩に飼い主が介入するのはよくありません。
本来、犬は群れの中での順位を決めて集団で生活する生き物で、私たちとの生活でも根強く受け継いでいます。
なので、新しい犬が家族の中に入ってくると当然のように順位争いが勃発します。ただ、順位がはっきりすると徐々に喧嘩が減っていくので、神経質になる必要はありません。
順位を決めることは犬の性質でもあるので、飼い主が止めに入ると「どうして?何がダメなの?」と犬たちは混乱し、犬同士の関係が悪くなったりストレスを抱える原因にもなり得ます。
その他には、じゃれて遊んでいる、犬社会のルールを教えているといった犬同士でコミュニケーションを取っている時。
例えば「上の子が噛まれてばかりでかわいそうだから。」と犬たちを引き離していると、いつまで経っても反撃することや怒ること、怒られることを学びません。
飼い主は犬同士で解決できるように暖かく見守ってあげてください。
犬の喧嘩について ~まとめ~

犬の喧嘩には『止めないといけない喧嘩』『止めないほうがよい喧嘩』があります。
止めないといけない喧嘩は、当然、本気の喧嘩。ケガをしてからでは遅いので絶対に止めてください。
反対に止めないほうがよい喧嘩は、じゃれ合って遊んでいる、順位争いをしている時です。こういう状況では下手に仲裁しないで静観しましょう。
犬同士の遊び方やコミュニケーションの仕方はとても激しいので、最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、一緒にいる時間と共に本気の喧嘩かそうでないかの判断が付いてきます。
一方で、喧嘩の原因は飼い主との信頼関係や躾が関わってきます。飼い主次第ということも念頭に置いておきましょう。
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