基本のしつけを終えた方に向け、犬のしつけ方法を勉強しまくった共働きでDOGS管理人(かっちゃん)が
次にチャレンジして頂きたい『5つのしつけ』をご紹介します。
この記事を読めば難しめのしつけ方法が理解できますよ。
初級だけじゃ不十分…とても良い子に育てるためのしつけ5選

7つの初級トレーニングは基礎となる『基本のしつけ』
つまり必要最低限で、犬のしつけとしては不十分です。
なので、7つの初級トレーニングがおおむね完了したら
- 呼び寄せトレーニング(飼い主の元に呼び寄せる練習)
- 排泄トレーニング(飼い主の指示で排泄させる練習)
- 待機コマンドトレーニング(待機コマンドを教える練習)
- 我慢トレーニングVer2(自分の要求を抑えさせる練習)
- お散歩トレーニング(お散歩の行動を覚えてもらう練習)
この5つのトレーニング(しつけ)にも順に取り組んでいきましょう。
(※以後、これら5つを「中級トレーニング」と呼ばせて頂きます)
初級と比べて難易度は高くなりますが、長期スパンでじっくりと教えてあげてください。
これら5つのトレーニングも早い段階から取り組んだほうが効率的です。ですが、初級のしつけが出来ているなら成犬となってから教えても大丈夫です。
なので初級がまだなら焦る必要はありません。まずは初級7つの完了を優先くださいね。
① 呼び寄せトレーニング(飼い主の指示にこたえさせるしつけ)

「こい(おいで)」のコマンドで愛犬を自分のもとに来させるためのトレーニングです。
ドッグランなどで呼びもどす時や公道などでうっかり放してしまった時などの非常時にも必要となります。
大変ですが、必ず取り組みましょう。
呼び寄せのコマンドは「こい」「おいで」「Come」など言いやすい言葉で大丈夫です。
ただし、他のコマンドと勘違いする言葉はNGです。例えば叱るコマンドを「こら」にした場合、呼び寄せのコマンドは「こい」以外の聞き間違えにくい言葉で教えましょう。
このトレーニングの手順は簡単といえば簡単で、
愛犬があなたの元へ向かってくる最中に「こい(おいで)」と声を掛け、元に来たら褒めてご褒美をあげる。
この愛犬が自分の意志で向かってくる状況に合わせて「こい(おいで)」というコマンドを重ね、元に来たら褒めることですりこむ感じです。
すりこみ系のしつけは数を重ねるほど定着します。たとえば毎日ごはんの時など、確実に寄ってきてくれるタイミングを狙って取り組みます。
ただし、このトレーニングの注意点として、
- 何かに夢中になっている時はNG
- 無視や失敗の経験をさせない
- 叱る時にこの指示を出すのは厳禁
この3つには気を付けなければなりません。
例えば遊びに夢中になっている最中に「こい(おいで)」と指示をだしてもほぼ無視されます。
無視した経験を重ねると覚づらくなっていきます。
そして、確実にあなたの元へ駆け寄れるとは限らないタイミングで呼ぶのも避けた方が無難。
例えばドッグランなど気が散ったり邪魔がはいったりする状況。まだ定着していない期間に失敗の経験を重ねると「こい(おいで)=つまらない」と認識してしまいます。
同じような意味で叱る時に「こい(おいで)」コマンドを出すのも厳禁!「こい=叱られる」と認識してしまいます。
とにかく、「こい(おいで)=良いことがある」と認識させるため、確実にあなたの元に寄れるタイミングに絞って指示を出し、必ず褒めてコマンドを終了させましょう。
命令口調が嫌でしたら「おいで」でも「Come(カム)」でも「ヘイ!」でもかまいません。
他のコマンド系もですが、言いやすく紛らわしくない極力短いコマンドに置き換えても大丈夫です。
ただし、家族全員で同じコマンドに統一は必要です。
② 排泄トレーニング(飼い主の指示にこたえさせるしつけ)

排泄トレーニングとは、任意の言葉を掛けることで犬の排泄をうながすトレーニングです。
このトレーニングを完了すれば飼い主が任意のタイミングで排泄させることができるようになり、留守番前にトイレを綺麗にしてから出かけられます。
そして、お出かけ先や散歩中、他所の家の前での排泄など、さまざまな犬のトイレ問題の解消につながる重要なしつけです。
排泄トレーニングの手順
トイレトレーニングを終え、トイレ(正しいトイレの場所)で排泄している最中の犬に
「ワンツー」「シーシー」「ピッピ」など、任意の言葉(コマンド)を掛けます。
これを繰り返すことで、犬は排泄の言葉を掛けられるとトイレをもよおすようになります。
この排泄トレーニングもすりこみによるコマンド系です。
回数を重ねることで覚えてもらうため、完了までかなりの時間が掛かります。
手順は単純ですが、トイレのタイミングに居合わせなければなりません。
多忙だととくに大変ですが、焦らず長い目で教えてくださいね。
後、当たり前ですが…全くもよおさない状態(排泄した直後)で指示を出すのはNGです。
コマンドは大の時は「ウーウー」とか、小の時は「シーシー」とかに使い分けるのが理想です。
ただし、このトレーニング自体の習得難易度が高いため、同じコマンドに統一した方が習得率は高まります。
③ 待機コマンドトレーニング(飼い主の指示に従わせるしつけ)

このトレーニングはコマンドの基礎となる「すわれ」「ふせ」の待機コマンドを教えるしつけです。
解除のコマンド「よし」も並行して覚えてもらいます。
「すわれ」「ふせ」とも状況にコマンドを重ねる『すり込み系』ですが、故意に姿勢を取らせてそこにコマンドを重ねて覚えさせます。
「すわれ」トレーニング
「すわれ」は後ろ足を畳んで座る犬にとって自然な姿勢をとらせるトレーニングです。
しつける手順はフードを利き手に持ち
- 手が犬の鼻先の高さに合う高さに屈む
- 利き手を犬の鼻先へ持っていき臭いを嗅がす
- 上を向かせるように利き手を犬の頭上へ上げていく
- 犬のお尻がさがり地面に付いたら
- 即座に褒めながらフードをあたえて終了
この流れを2週間ほど繰り返し、手をあげる仕草をするだけで座るようになったらコマンドをすり込みます。
- 利き手にフードを持つ
- 「すわれ」と指示をだしながら利き手をあげる
- 座ったら褒めながらフードをあたえて終了
この流れを繰り返し「すわれ」の指示だけで座るようになったら完了です。
ちなみにコマンドだけでなく、左手を上げる仕草だけでも座るようになっているはずです。
「すわれ」は昔ながらの「おすわり」でも大丈夫です。
ただし、「お手」「おかわり」を覚えさせる場合は混乱しやすくなります。
なので「お手」「おかわり」を教えるつもりでしたら、こちらは「すわれ」もしくは「Sit」などの聞き分けやすいコマンドで覚えさせた方がよいでしょう。

- 犬に「すわれ」姿勢をとらせる
- 利き手を犬の鼻先へ持っていき臭いを嗅がす
- 犬の姿勢がさがるように利き手を地面に近づける
- 前足の両肘が地面についた姿勢となったら
- 直ぐ褒めながらフードをあたえて終了
- 利き手にフードを持つ
- 「ふせ」と指示を出しながら利き手を下げる
- 「ふせ」の姿勢をとったら褒めながらフードをあたえて終了
この流れを繰り返し「ふせ」の指示だけでふせの姿勢をとれるようになったら完了です。
「ふせ」別パターンのしつけ方
上記のしつけ方法は完全に「すわれ」をマスターしてからでないと混乱のもとですし、ふせの姿勢を嫌がる子もいます。
上手くいかない場合はこちらのパターンで教えてあげてください。
「ふせ」別パターンの手順は
- 利き手にフードを持つ
- 愛犬が腹ばいでくぐれる位の高さに膝を立てて座る
- 利き手を鼻先に近づけて興味を引く
- 利き手を立てた膝の後ろに下げて誘導する
- 膝の下をくぐろうと腹ばいの姿勢をとったら
- 褒めながらフードをあたえて終了
しばらくこのパターンでふせる姿勢に慣れさせます。
慣れて最初に紹介した方法でも『ふせの姿勢』を取ってくれるようになれば先のコマンドのすり込みをして完了です。
「すわれ」が出来たら「ふせ」は不要と感じますが、「すわれ=気をつけ!」「ふせ=休め!」の意味で目的が異なります。
例えば毎日のごはんを与える前のおあずけには「すわれ」。ドッグカフェなどに一緒に出かけた時、あなたが食事している間は愛犬に「ふせ」の指示を与えてお利口に待機してもらう。そんな感じですね。
「ふせ」は姿勢的に吠え辛いため、ムダ吠えの抑止にもなるので是非覚えてもらいましょう。
「よし」トレーニング
「すわれ」「ふせ」は姿勢を取らせた後、しばらくその場で待機させるためのコマンドです。
なので、コマンドで姿勢を取れるようになったら待機することを覚えさせます。
待機をしつける手順は
- 利き手にフードを持つ
- 「すわれ」(ふせ)のコマンドで姿勢をとらせる
- 利き手を自分の顎付近に近づけて目線を合わせる
- アイコンタクトできたら1粒与えて褒める
- ③~④の流れを数回繰り返す
- 「よし」と声をかけてから褒めながらフードをあたえて終了
このトレーニングは途中で犬が動いたら(姿勢を崩したら)失敗、②からやり直します。
慣れるまでは数秒でも動かなかった時に「よし」と声をかけてご褒美与え成功の経験をかさねてもらいます。
ある程度成功を重ねたら、少しずつご褒美を与える間隔を伸ばしていきます。
「すわれ」「ふせ」自体が「まて」と同じ意味なので、あえて「まて」を教えなくてもかまいません。
ですが、上記の方法でしっくりこない場合、③と④の間でアイコンタクトの視線を左手の手のひらでさえぎり「まて(待機の指示)」とコマンドを加えるとよいでしょう。
このトレーニングには次のステップがあります。
「よし」をある程度覚えたら↓↓の我慢トレーニングへと進めてください。
④ 我慢トレーニング Ver.2(自分の要求を抑えさせる訓練の続き)

初級の『⑤我慢トレーニング』の次のステップとして状況とコマンドによる2種類のシチュエーションで我慢を覚えてもらいます。
ステップ【1】かくれんぼ
飼い主の姿が見えなくても大人しく待てるようにするトレーニングです。
家の敷地内(ドアノブなど)の安全な場所に愛犬をリードで繋いで姿が見えない位置に隠れます。
(マンションなど集合住宅の方はドアなど他の住民の方の迷惑になりづらい場所)
最初は不安で鳴くはずですが、10秒くらい我慢できたら姿を見せて褒めてご褒美をあげます。
これを少しずつ時間を延ばしていきながら繰り返すことで自制心をつけていきます。
公共の施設(コンビニの敷地など)で実践するのは迷惑となるうえに、さらわれる危険もあるため禁止です。
かならず人に迷惑のかからない愛犬の安全を保証できる場所で取り組むことが重要です。
ステップ【2】おあずけ
コマンド系「ふせ」「すわれ」の姿勢でその場に待機させるトレーニングの続きです。
手順は③の「よし」トレーニングの応用ですが、少しずつ距離を取る練習をしていきます。
- フードをいくつか利き手に持っておく
- 「ふせ」もしくは「すわれ」させる
- フードを持った手を自分の顎付近に持っていく
- アイコンタクトできたら1粒与えて褒める
- 利き手を自分の顎付近に戻して一歩さがる
- 犬が姿勢を崩さず動かなければ1粒与えて褒める
- 再びフードを持った手を顎付近に戻して一歩さがる
- 「よし(解除の合図)」と声をかけて犬があなたに近づいてきたら
- 褒めながらフードを1粒あたえて終了
このトレーニングは途中で動いたら(姿勢を崩したり移動してしまったら)②からやり直しです。
これを繰り返して少しずつ離れる距離と待機させる時間を伸ばしていきます。
⑤ お散歩トレーニング(飼い主の指示に従い指示をあおぐしつけ)

お散歩トレーニングとは、クルマや自転車、歩行者の往来が多い道などを移動する際、犬に好き勝手させず飼い主の意志に従って散歩するためのしつけです。
目指すのは
- 飼い主のペースに合わせリードを引っ張らずに歩けるようになること
- 飼い主に寄り添って歩けるようになること
の2つの歩き方を教えます。
まずは犬が先頭で引っ張り好きな道を散歩するのを防ぐため『自分本位な行動をさせないしつけ』から取り組みましょう。
① 自分本位な行動をさせないしつけ
このしつけは↓↓で紹介する『つけ状態』を解除した状態で移動するためのトレーニングです。
車道に沿った歩道を移動する時など『つけ状態』が必要なほど危険ではないが、自由に歩かせるわけにもいかない状況をスムーズに移動する練習ですね。
このトレーニングは単純で、リードを左手に短めに持って一緒に歩きます。
- 犬が引っ張ったら立ち止まる(こちらをふり返ったら褒めてご褒美)
- 犬が勝手に右に曲がろうとしたら立ち止まるか左に曲がる
- 犬が勝手に臭いを嗅ごうとしたらその場を離れさせる
つまり、犬に決めさせず飼い主の意志で行動させる習慣をつけます。
このしつけのキーはアイコンタクト。
臭いを嗅ぎたかったらあなたの顔を見て指示を仰ぐようにさせ、「よし」の指示ではじめて臭いを嗅ぐように教えます。
外での排泄も飼い主が場所を指定して『排泄トレーニング』の指示をだして排泄させます。
② つけ状態での移動のしつけ手順
上記と併せて、危険度の高い状況を飼い主に寄り添って移動するための『つけ状態での移動』も並行して教えていきます。
信号機の無い横断歩道を横断する時、歩道の無い道路を移動する時など『危険度の高い状況を移動する時』に指示するためのトレーニングです。
ご褒美を多めに用意して玄関を出る前から始めます。
- 犬に付けたリードを左手で短めにもつ
- 「ついて(つけ)」と言って左足側に付かせて出発
- 歩き出したら直ぐに褒めながらフードを一粒あたえる
- あたえたらフードを持った右手を左肩付近によせて歩く
- 30秒ほど歩けたら褒めながらフードを与える
- ③~⑥を数回繰り返す(慣れてきたら回数を増やす)
- 終わるときはフードを与えて「すわれ」か「ふせ」のコマンドを出す
- 「よし」でコマンドを解除し、褒めながらフードを与えて完了
このトレーニングの目的は飼い主の左側に寄り添って注目させながら移動すること。
繰り返すことで、危険が伴う状況を安全かつスムーズに移動できるようになります。
ただし、ずっと『つけ状態』だと犬も疲れてしまいます。
なので、基本は一回の散歩中に『①自分本位な行動をさせないしつけ』をメインに移動しながら、2~3回『つけ状態』を教えるペースが良いでしょう。
興奮したりもよおしていたりすると『つけ状態』のトレーニングは難しくなります。
お散歩が大好きな子や即もよおす子は落ち着いてから『つけ状態』のトレーニングを始めましょう。
以上、お散歩トレーニングの注意点として、お散歩中はずっとトレーニングで終わるのはNGです。
犬を自由にさせる時間も必ずあたえてあげましょう。
5つの犬のしつけ方法(中級編)~まとめ~

まずは時間の掛かる『①呼び寄せトレーニング』『②排泄トレーニング』でコマンドのすり込みをしていきます。
コマンド系のしつけは犬が取った行動にコマンドを重ねるため、とくに排泄トレーニングの習得には時間が掛かります。なので焦らずに他のしつけと併せて長期スパン(数年掛かってもOK)で取り組みましょう。
並行して『③待機コマンドトレーニング』を教えていきます。
その後、「すわれ」「ふせ」「よし」がおおむねマスターできたら『④我慢トレーニングの続き』に移行します。
ちなみに『⑤お散歩トレーニング』は③の待機コマンドを覚えたらスタートしてもかまいません。
とくに『自分本位な行動をさせないしつけ』はマーキングなどの習慣化を防ぐため、初級の『アイコンタクトトレーニング』がある程度できるようになったら意識しておくとよいでしょう。
犬のしつけの大半は『偶然の行動を定着させること』
飼い主がそう仕向けたにしろ、犬にとってたまた取った行動を褒めて定着させるパターンです。
なので、あなたにとって好ましい行動をした時は褒め、ダメな行動をした時は無視か叱ることで、上記以外のしつけや芸も教えていくとより良い子となっていきますよ。
1日5分で教える犬のしつけ方法 ~後書き~

『7つの初級トレーニング』『5つの中級トレーニング』を習得し終えたら「しつけは完了!」と言っても良いレベルの良い子に育ってくれているはずです。
「あれ?上級は??」とお思いかも知れませんが、お手などの芸や競技のためのルールなどなど。
それこそ無数に存在しますので、興味がおありでしたら「犬 芸 教え方」「犬 アジリティ しつけ」などで検索してみくださいね。
ここまでクリアしてきた子なのですから、スムーズに覚えてくれるはずです♪
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