犬の手作りご飯が気になる飼い主さんに向け、愛犬の状態が気になって手作りを始めた私(かっちゃん)が
犬の手作りご飯を作る基本のルールと手作りする時に気になった疑問と答えをご紹介します。
この記事を読めば犬の手作り食への理解が深まりますよ。
犬の手作りご飯はかなり単純(見映えを気にしなければ)
我が家が犬の手作りご飯に興味を持ったのは
- 偶然出会った13歳のワンちゃんが驚愕するほど若々しかったから
- 上の子がほとんど水を飲まないので毒素の排出が悪かったから
この2つの事実から。
なので手作りの犬ご飯を与えている飼い主さんに教えて頂いた『須崎恭彦さんという獣医師の先生の書籍』を買って勉強しました。

購入したのはこの3冊。
というのも須崎先生の方針は基本的に
- 肉類や魚類=4割
- 穀類や芋類=3割
- その他の野菜類=3割
という分類の比率にプラスアルファで油やダシ素材を加えることのみを意識して『おじや』を作る感じ。
書籍のレシピを一つ例にあげると
①:肉類や魚類 牛肉、豚肉、鶏肉、レバー、タラ、シャケ、アジ、マグロ、サンマ、イワシ、サバ、シジミ、アサリ、卵、ヨーグルトなど ②:穀類や芋類 白米、玄米、五穀米、うどん、そば、はとむぎ、大麦、さつまいもなど ③:その他の野菜類 ほうれんそう、にんじん、ごぼう、大根、きゅうり、トマト、じゃがいも、かぼちゃ、パプリカ、小松菜、モロヘイヤ、カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、なす、きのこ、大豆、納豆、豆腐、小豆、干し椎茸、ひじき、ワカメなど ④:油脂 オリーブ油、植物油(コーン油、キャノーラ油)、ごま油、鶏皮(鶏油) ⑤:風味付け だし(肉、魚の煮汁、鰹だし、昆布だし)ちりめんじゃこ、削りカツオ、煮干しなど
①から1~2種類、②から1~3種類、③から3~5種類、④から1種類、⑤から1~2種類をチョイスして煮込むだけ。
料理というほどではなく無理せずついでの片手間感覚で作る感じですね。

手作りご飯のポイントは
- 4/3/3の材料比率を意識すること
- 野菜類は線維を壊すつもりでじっくり煮込むこと
野菜類や穀類は犬にとって消化しづらいため、栄養素がスープに溶け出すようにコトコトと煮込みます。
カロリー計算はもちろん、分量すら計らないという、犬ごはん作りどころか料理自体のシロウトにもありがたい感じで、インスタ映えするような見た目や作り込みを気にしなければ非常に簡単な方針なんですね。
なので、インスタなどSNSに投稿しない(見映えを気にしない)ならレシピ集よりも食材毎の詳細がわかる『栄養辞典』の方が継続していくためには重要と感じてますよ。

教えて頂いた手作り推奨の動物病院にも通ってますが、その病院の方針は世間で言われている犬の食事の考え方をちゃぶ台返しするほど衝撃的!
(例えば上記の表の⑤:風味付けに塩、醤油、味噌、本だし、鶏ガラスープ、コンソメスープなど市販の出汁の素などが加わる他、「ええっ!?」と思わず声が出た料理も与えて良いとのこと)
いわば、須崎先生の書籍の内容ですら「神経質すぎる!」と感じるほど。
この動物病院の方針でいく場合、少なくとも関西人で毎日自炊しているご家庭なら犬ご飯作りのハードルも限りなく低いと感じるはずです。
ちなみにこの病院の方針だと肉・魚類が50%以上の肉食性を重視したバランスですがこの記事では書籍のバランスで書いています。
基本の手作り犬ご飯を効率的に作る方法
繰り返しとなりますが、手作りご飯のポイントは
- 食材を4(肉・魚)/3(野菜類)/3(穀類)の割合にすること
- 野菜類の消化吸収率を上げるため細かく刻んでコトコト煮込むこと
なんですけど・・実際にやってみて、野菜をコトコトと煮込む時、肉や魚も一緒に煮込むとせっかくの肉や魚の風味が壊れて台無しに。
さらに同じ味が続くと食べ飽きられるので大量に作るのも止めた方が良いと思えています。。

なので、一見面倒ですが『4(肉・魚)/3(野菜類)/3(穀類)』の3つのジャンルをそれぞれ別々に作って保存しておく『トッピング方式』が効率的!と感じてます。
というワケで、『3つのジャンルそれぞれの効率的な作り方』を紹介していきますね。
【1-1】肉の効率的な調理方法
肉や魚の中でアレルギーなど体質的に問題がなければ最もオススメなのが『鶏ハム』をまとめて作って冷凍保存しておく方法。

冷凍保存した鶏ハムを2日ほど前にチルドに移して自然解凍して細切れに刻み、与える分量だけ耐熱容器に移して軽くレンジで軽くチン(500Wで30秒~40秒)すれば鶏の風味豊かな食材となります。

細切れ肉などは湯引き(茹で)が楽。湯引きしたお湯に出汁が出るのでそのまま野菜類を煮る出汁にすれば効率UPです。

より食いつきを高める時は小さめの鍋にゴマ油かサラダ油(ともに日清製推奨)を1cmほど入れて160℃くらいに加熱して油でシャブシャブにする方法もトッピング用の油を作れるのでこちらも一石二鳥です。(鶏の薄切り肉でも可)
調理した細切れ肉をさらに細かく刻んで1食分ずつに小分けしてラップかタッパーで翌日分までを冷蔵、それ以上は冷凍保存。
調理に使った油は小瓶に入れて冷蔵庫に保管し、与える時はティースプーン1杯ほどをご飯にかけます。
通っている動物病院の先生から学んだことですが「ゴマ油およびサラダ油は生で与えず必ず加熱して酸化を飛ばすこと。」そうすれば常温でも酸化せず1ヶ月以上もつそうです。そしてオメガ6を補うために日清製の油が良いと教えて頂きました。
ちなみに体重3kg~5kgの小型犬で1日あたりティースプーン1杯以上が与える目処です。

ステーキや焼肉用の肉など厚みのあるお肉(牛肉や鹿肉などレア~ミディアム調理で人が食べられる鮮度の食材)はフライパンに引っ付かないアルミホイルを敷き、中火で片面3分、裏返して3分加熱した後、フライパンから下ろしてアルミホイルに包んで5分~10分ほど休ませます。
ただし、完全に火を通す必要がある肉(鶏の1枚肉や豚のかたまり肉など)はこの調理方法だと非効率と感じてますよ。(与える際レンジ加熱で仕上げるならアリ)
もちろん目くじらを立てるほどのリスクではありません。ですが、愛犬が添加物でポツポツが出やすいなど敏感な子なら野菜や魚と同様に肉類も水で表面を洗ってからの調理が無難ですね。
その事から不安がある子には細切れ肉、薄切り肉より塊状態で売られている肉を自宅で切り分ける方が安心ですよ。
【1-2】魚の効率的な調理方法

魚は切り身なら、お酒に10分ほど浸けてから水洗いしてキッチンペーパーで水気をふきとり、フライパンに引っ付かないアルミホイルを敷き、並べてから火を入れます。
そのまま中火で3分加熱し、裏返して蓋をしてさらに3分加熱すれば出来上がり。割ってみて、焼きが甘いようなら蓋をして1分ほど蒸らして様子をみます。(※このまま放置するとカピカピになるので注意)
火の通りが良ければ身を解して1食分ずつに小分けし、ラップかタッパーで翌日分までを冷蔵、それ以上は冷凍保存します。

ちなみに1匹(姿)やアラも同じ方法で調理できますが、骨を取り除く作業がかなりの重労働なのでオススメしません;
お刺身用はそのまま与えてもよいですが、カラダの小さな小型犬はいろんな意味で加熱しておいた方が無難。軽く湯引きすればお湯は野菜用の出汁になるので効率UPですよ。
細切れ肉と同じ様に多めのゴマ油で軽く揚げれば食いつきもアップし、トッピング用油も作れるのでオススメです。
ちなみに魚はボイル(茹で)調理すると切り身の場合は身が崩れる可能性が高いのでザルなどで濾す必要が。姿やアラは濾すことに加えて骨を取り除く手間が厄介なのでオススメはしません。

なので野菜類用の魚スープは刺し身用をしゃぶしゃぶするか、素直に削り鰹や煮干し等でとります。
【2】野菜類の効率的な調理方法

野菜類は犬にとっての消化吸収率を高めるため、煮込み調理が最適です。(消化吸収率に加えて水分不足の対策として野菜類は常にスープ状にします)

そして、消化吸収率を高めるために可能な限り細かく刻んだ方が良いことから、フードプロセッサーやジューサーを使って刻みます。
道具を使うことで大幅に効率アップしますよ。(野菜を刻んだだけなので後始末が水洗いで良いのもポイント)

ちなみに刻むのは野菜類に加えて出汁を取った昆布、ぬるま湯で戻した高野豆腐、わかめ、ひじき、千切り大根等の乾類など、そのままだと犬が食べづらそうな食材も一緒に刻んでしまいます。(干し椎茸は出汁を取る都合から手パキパキ割った方が効率的)

野菜を煮込む出汁は野菜の量にもよりますが、刻んだ野菜が収まるサイズの鍋に水400ccほどの水、もしくは【1】で出た肉や魚の湯がき汁に昆布+削り鰹、干し椎茸で出汁をとります。
ちなみにあなたのワンちゃんがうちの上の子みたいな『添加物NG体質』でなければ市販の出汁の素(本だし、鶏ガラスープなど可能な限り無添加がオススメ)でほんのり味のする程度に、味噌汁やスープの残りを薄めて与えても良いとのことです。(ネギ類は注意)
うちの上の子は1日1.2gの塩を与えるよう動物病院の先生に指示されてますので、ティースプーン1杯ほどの粗塩を加えます。
ちなみに塩を加えるのは3つのどの食材でもOKで、肉・魚やこの野菜スープに少し塩を加えれば私たちも美味しく頂けます^^
愛犬の塩分が不足しているか?判断基準の一つとして、ワンちゃんがあなたや家族の足をよく舐めるかどうか。舐めるようなら塩が足りていないそうなのでご飯に少しの塩を加えてみては如何でしょう。

出汁ができたら、刻んだ野菜類を全て鍋に入れて蓋をし、とろ火で1時間ほど煮込めば完成です。

粗熱がとれたら1食分ずつタッパーに入れて3日以内に与える分は冷蔵室に、それ以上は冷凍室に保存します。
与える際、温度機能が付いてるレンジなら40~45℃くらいの設定でチン。なければほんのり温かいと感じる温度まで様子を見ながらチンします。(冷凍の状態も同様)
賞味期限は冷凍状態で1~2ヶ月。なので冷凍室が許すなら野菜スープは大鍋で大量に作って冷凍保存するのが効率的ですよ。
【3】穀類の効率的な調理方法

穀類はごく普通ですが、炊飯器で普通に炊いたものを犬の1食分ずつラップで包んで冷凍保存するのが一番と思えています。
強いて言えば、さつまいもなどの芋類は野菜類と一緒に煮込んでしまうこと。玄米や五穀米もウンチに多く出ているなら炊いた分を野菜類と一緒に煮込むとよいでしょう(ただし、野菜類と1対1のバランスとなるように)
ちなみに私たちも麦ご飯、五穀米、玄米を食べればより一層効率アップ!ですね^^;
与える時は軽くチンして温めて盛り付ける

別々に調理した3つのジャンルの食材をそれぞれ、40℃~45℃くらいのほんのり温かい温度まで電子レンジで加熱し、犬の食器に盛り付けて混ぜ合わせ、油類、削り粉などをトッピングすれば完成。
犬ご飯の食いつきのキモは【1】の肉・魚!
なので犬ご飯のレパートリーは
- 肉・魚の種類
- 肉・魚の調理方法
- 野菜スープの出汁
この3項目に変化を付ければOK。肉や魚の種類や調理方法をローテーションするだけでも飽きる対策となりますよ。
ちなみに【2】の野菜類は季節毎の入手しやすい野菜類から根野菜、葉野菜、きのこ類、海藻類から4、5種類を選べばOKです。(カボチャ、ニンジン、さつまいもなど犬が好む甘みを含んだ野菜を入れてあげれば尚良し)
【3】の穀類はできれば麦ごはんなどにした方が効率的です。愛犬のためだけに焚くのもありですが、今の麦ご飯はかなり美味しいと感じてます。ご夫婦の健康のためにも是非バリエーションを!

ちなみに始めたばかりは愛犬の食事量の加減が分からないはずなので、これまで与えてきたドッグフード(カリカリの場合)より気持ち多めの分量を目安に、食べるペースや体重の増減で加減していけばよいでしょう。
ちなみに犬の1回の食事量の目安は『耳の下側の付け根を基準にぐるっと一周回った頭のサイズ』と書籍に書かれてますので、それを基準にするのもアリですね!
手作り犬ご飯は冷凍保存を前提に考えればハードルは下がる

以上、当初は私たちの食事のように「与える日に作らなきゃ!」と思っていたので犬ご飯のハードルはかなり高いと感じていました。
でも、冷凍保存を前提にした3つのジャンルの食材をそれぞれ分けて調理する『トッピング方式』にしてから、手作り犬ご飯のハードルは大幅に下がったと感じています。
冷凍ストックが基本なので忙しい日でもそこまで大変ではありませんし、切れてしまってどうしてもな日は素直にドッグフードに頼ればよし!
共働きにとって手作り犬ご飯は肩肘張らずに取り組んで行くのが継続の秘訣!と感じていますよ(^^ ゞ
犬ご飯を手作りする時に気になったポイントQ&A

私が犬の手作りご飯の勉強をしていて疑問を感じたポイントを、信頼度の高いWEBサイトの情報(大手企業や機関)、須崎先生の書籍、通っている動物病院の先生に質問して得た答えをQ&A形式でご紹介していきますね。
ドッグフードは計算された完璧な食品なのにどうして手作りするの?
これはかーちゃんがドッグスポーツでお世話になっているトレーナーさんや仲間から言われて困った質問。
正直、ドッグフードを信じている人々に言うのは愚行なので濁してますが、こちらの記事(愛犬の気になる状態と市販ドッグフードに求めること)に書いた通り「通常のドッグフードに不安を感じるから」が本音です。
もちろん、プレミアムクラスのドッグフードを躊躇なく与えられるならおっしゃる通りかも知れません。
だけど、少なくともホームセンターやペットショップで気兼ねく買えるレベルのドッグフードよりは手作りご飯の方が「圧倒的に信用できる」と感じているからです。
上の子が水分をほとんど摂らないのでカリカリフードだとリスクが高いことも理由ではありますが・・。
ドッグフード以外を食べさせたら病気になるのでは?
上記のと同じでこれも言われますが、それなら「ドッグフードで育てるのが当たり前では無かった昭和後期から平成初期の犬たちはみな短命だったの?」とか、「地域の動物病院はどこも繁盛しているけど、通っている飼い主さんたちはみな手作りして食べさせているから動物病院通いが欠かせないの?」といった疑問を感じます。
この件は書籍によると
手作り食をすすめると「手作りすると栄養バランスが足りずに病気になると聞いたので不安です」とよく言われるが、「因果関係がはっきりしない、ごく希なケースを全ての犬に当てはまるように言うのもどうか?」「ドッグフード以外を食べたら病気になるのも、ごはんと作る時に栄養価計算が絶対に必要と言う話も正確ではない」
とのことで、聞いたような噂を鵜呑みにして信じるのはよくないということですね^^;
急に手作り食に切り替えたらダメって言われてるのは?
これはドッグフードの種類を変える時も「少しずつ混ぜながら比率を入れ替えて慣らす」と言われてますね。
まあ、ドッグフードの場合は食べなかった時の対策方法と考えられますが、手作り食の場合は腸内細菌のバランスの問題とのことです。
例えば「これまでドッグフードのみで野菜を口にしたことがない子がいきなり生野菜を食べると消化不良を起す」のだとか。
まあ、そう言われるとそうなのかも知れませんが、うちは気にせず切り替えましたが、悪い方向での変化はありませんでした^^;
カロリーやグラム計算しないで大丈夫なの?
これは可能ならした方が良いです・・できるなら。
ですが、これらの計算が手作りご飯のハードルを上げている最大の要因で、書籍でも通っている動物病院の先生も、「これらの計算がネックとなって挫折してる人が大半」とおっしゃられています。
それでなくても共働きで自分たちの食事ですらスーパーの惣菜で済ませる日も多いので、ドッグフードも併用したいと思えています。なので愛犬のためとはいえども「そこまで手が掛かるのは正直しんどい」と感じてるのも事実。。
手作りご飯を与えだしてから半年ちょっとですが、少しスリムになったかな?と感じる程度で以前よりすこぶる健康です。なので4/3/3のバランスを守ってこれまでと同じ食器で与えている限り、カロリーも量も大幅に不足したりオーバーしないと感じてますよ。
書籍にも書かれてますが、私の母もかーちゃんのお母さんも一切計算などしてませんでした。でも、私たちやそれぞれの兄弟たちも普通に元気に大人になっています。
それに以前、私の実家で飼っていた犬も生涯、母の手作りご飯でした(中型の和犬ですが17年生きました。記憶してる限り私たち人間の料理の余ったもの(味噌汁の残りに白菜や大根の葉などと豚肉、鶏肉を煮込んだものなど)をご飯にかけた犬ご飯を与えていました。)ので、その感覚で良いのではないでしょうか。
レパートリーを作ってあげないと飽きられない?
レパートリー、レシピのバリエーションは本当に悩ましいですよね。
ですが、冷静に考えたらドッグフードだと同じものをずっと与えているのに、手作りだと何故、同じパターンだと飽きられるのか?
気になったのでオススメの食材を全てフードプロセッサーに掛けて大きな鍋でまとめて煮込んで大量に作り、小分けして冷凍保存すれば楽!と考えて豪快に混ぜまくったごった煮を作ったこともあります。
結果・・確かにだんだんと食いつきが鈍くなるんですよね。。
というわけで、残念ですが「犬ご飯も毎日同じだと飽きられる」と感じています(-_-;)
ただし、盛り付けや調理方法のレパートリーはワンパターンでも良いので、食材(とくにメインの肉や魚)をワンパターンにせず、変化をつけてあげる方が喜んでくれる印象です。
健康面からもワンパターンにならないように意識して、さまざまな食材を食べさせてあげてくださいね。
本当は調理方法でも食いつきはかなり変わってきます。茹でるより焼く(炒める)方が喜ぶんですよね(特に魚)。ダイエット中でなければグリルが最強かと^^;
犬の先祖は肉食のオオカミだから野菜は不要なのでは?
たしかに犬は肉のみでも『ある程度は健康を保つこと』ができる動物です。
ですが、植物の栄養価を直接吸収できない(肉性が必須)のはライオンなどネコ科の動物の話で、直接吸収できないから草食動物の消化途中の植物性栄養素を求めて腸を好んで食べます。
ハイエナなどサバンナで生活しているイヌ科はともかく、少なくともオオカミは木の実や植物も普通に食べている肉食性の強い雑食動物。そして家犬(人間との生活に合わせて改良されたイヌ科)も直接植物から栄養素を吸収できる構造。とのこと。
お散歩中に愛犬が特定の雑草を口にするなら植物性の栄養分が足りていないのかもしれません。ある程度以上に健康であることを望むなら野菜類も与えてあげた方が良いのは事実です。
ただし、野菜類は生に近い状態ほど犬にとって栄養素の吸収は落ちるので、形が崩れる位じっくりと煮込んで栄養素がスープにでた状態でスープとして与えるのが良いと動物病院の先生から学びました。
くわえて「オオカミの食事に近いバランスとして動物性食材(肉や魚介類)の割合は50%以上が良い」と教えて頂きました。
ここでは便宜上、書籍の4/3/3を意識してますが、肉類=5割、野菜類=2.5割、穀類=2.5割の割合でも問題ないです。
グルテンやグレインフリーって言われてるのにうどんやお好み焼きとは!?
須崎先生のレシピ本(かんたん!手づくり犬ごはん)を読んでるとうどん、パスタ、そうめん、そしてお好み焼きなど小麦を含むレシピ(つまりグルテン入りレシピ)掲載されています。
ですが、ドッグフードを調べているともはや『グルテンフリーでないと良くない品質!』と感じるほど犬に食べさせてはいけない食材のトップみたいな扱いですよね。
なのでグルテンフリー、さらにはグレインともフリーを売りにしているドッグフードも少なくありません。
たしかにグルテン=小麦は犬のアレルゲンの一つで、アレルギーは体内に該当するアレルゲンが蓄積されていくことで発症します。なので、常食(毎日食べさること)させるとアレルギーとなる可能性が高まります。(水分をあまり摂らない子は要注意!)
そのことから、毎日同じ物を食べ続けるドッグフードの場合は『グルテンフリー』の方が安心なのは間違いではないでしょう。
ですが、手作り食は毎日同じ内容のものばかり食べさせるわけではありません。
加えて口にしても問題ない子の方が多いのは事実。実際に与えてとくに変化がないようなら目くじらを立てるほどではないと感じます。
なので常食させるドッグフードでは避けた方がよい食材(成分)も、手作り犬ご飯だと「現在アレルギーではない犬にたまに食べさせる程度なら神経質に考えなくても良い」と考えるのが正しい解釈ですね。
ですが、この『常食させるとアレルギーとなる可能性が高まる』ことを元に食材毎のアレルギー率を調べたところ、なかなか興味深いデータが検索1位になってました。
犬のアレルゲンは約34%とぶっちぎりで牛肉が1位。次いで約16%の乳製品、約15%鶏肉と続いて小麦(グルテン)は約13%の4位でした。
なので牛肉や鶏肉が入っていることは触れずに「グルテンが危険!」と謳っている商品は衝撃ですね。。
と、ドッグフードの話は置いておき、手作り犬ご飯は
『同じ食材ばかりでワンパターンに作るのはNG、様々な食材をまんべんなく取り入れること』。
ここを意識して作っていけば栄養のバランスも良くなり、合わない成分の蓄積も減らせます。結果、多くの健康上のリスクも回避できるでしょう。
また、ネット上で「犬に穀物は不要!!」という情報も多く見かけますが、須崎先生の書籍によると「穀類そのものの栄養価に加え、肉類など他の食材の栄養素の吸収を助ける働きもあります」とのこと。
確かに穀類はあたえすぎると太りやすく、犬は「穀物の消化が苦手でお腹に負担がかかる」という説もあるので内臓に疾患のある子は避けるべきですが、健康上問題のない子にとっては食材の比率を守れば負担になるほどの与えすぎはありえません。
なので「肉だけあたえていれば良い」という極端な意見とあわせて、一切あたえないのはもったいないと感じます。
とにかく『グルテン(小麦)アレルギー』の子も上記の表では約13%存在しているようですが、『グレイン(米や玄米、大麦、アワ、ヒエなどの穀物)アレルギー』の子は小麦と比べても極わずか。
うちの上の子も先の毒素が溜まっている症状が酷くなった当初、鶏肉メインで与えているので動物病院でアレルギーを疑われましたが、観察の結果「アレルギーではない」と判断頂きました。
その時はステロイドの錠剤の欠片を2日間飲ませて症状が落ち着くか?観察するという方法。飲ませても全く収まらなかったのでアレルギーではないとのことです。
ちなみに書籍には個人でできる簡易のチェック方法が載ってますので、アレルギー検査していないけど心配な方は、グルテン(小麦)とあわせてグレイン(穀類)も実際に簡易チェックして判断するのがベターではないでしょうか。
ただし、体重3㎏以下のカラダの小さな子ほど加減がシビアになってきます。なので、チワワやティーカップ・プードルのような超小型犬の子はアレルギーテストを受けさせてあげるのが無難ですよ。
後、最近はアレルゲン以外の面で「グルテンは良くない」といった話を耳にします。(疲れやすくなるとか)その辺りも気になるなら意識して避けるのも一つの選択かも知れません。
ですが、これって犬に限った話なのでしょうか?この話が広まれば粉物やうどん、パスタなどの業界が黙ってなさそうですが・・これも「小麦も品質がピンキリなので素材選びが重要!」って結論になりそうな気もします(実際、良い小麦粉は高いf ^^;)
トウモロコシの実とか消化されない野菜は与えない方がよい?
確かに消化できませんが、それは私たちも同じで、多くの哺乳類には消化できない植物性の物質が存在しているからだそうです。
例えばニラやトウモロコシをたくさん食べると便にそのまま排泄されていたりしますが、それと同じで完全に消化できないからって心配するのは無用だそうですよ。
ちなみに消化出来ないからといって食べることが無意味なわけではありません。
トウモロコシの実の中に含まれている栄養分で吸収できるものは吸収されますし、消化されないからこそお腹の中を通過させることで得られる効果があるとのこと。
二種類の食物繊維の働き
①おなかの調子を整える
水に溶けずに水分を吸収してふくらむ不溶性食物繊維は、便のカサを増やして腸の働きを刺激します。さらに、乳酸菌やビフィズス菌といった体によい作用をもたらす善玉菌のエサとなり、菌を増やしておなかの調子を整えます。②糖質の吸収をおさえる
ネバネバとした形状をもつ水溶性食物繊維は、胃腸内をゆっくり移動していくため、糖質の吸収をおだやかにして食後血糖値の急な上昇をおさえます。③コレステロールを低下させる
水溶性食物繊維には吸着性があり、小腸でコレステロールや胆汁酸を吸収して、スムーズに体外に排泄できるようサポートします。
ただ、比較的安価なドッグフードにはトウモロコシの芯を粉砕して粉状にしたものも使われてるそうです。
そんな私たちが普通食べない部分を犬に食べさせる理由は栄養価的にも気になりますね。
オススメの食材に犬に食べさせてはいけない食材が載ってるんだけど?
書籍を読んでいてギョッとなったのが、犬が口にしてはいけないことで有名な食材を普通にオススメされていること。
つまり、ニンニク・小エビ・レタス・アーモンド・ナチュラルチーズ・ぶどう・なすびのヘタなど。
これはよくよく読んでみると『少しならむしろ良い食材』という意味で、いずれも常識の範囲内でのこと。
例えば体重60kgの私がニンニクを1個(一塊)を生で食べたら翌日のお腹の調子は大変なことになります。体重5kgの犬にその1/12の量を与えるのもおそらくNG。
なので、ニンニクをあたえる場合、体重5kgの子だとすると小さめの1欠片の1/4くらい(小指の爪くらい)を限度に必ず加熱調理して与えるなら・・といった解釈ですね。
いずれにせよ、アレルゲンよりもシビアなのは間違いありません。なので不安を感じるなら無理に与えなくてもよいのでは?と思えています。
実は塩分も与えすぎはよくありませんが、少量はOK。というよりも全く与えない方が体調をくずしてしまうようです。ちなみに掛り付けの先生は塩分を含む味付けに関して「関西人の味付け程度なら問題無い」とおっしゃられています^^;
同じ食材でも高価な方が栄養価も高いの?
スーパーで食材を吟味していると、同じ食材でも名産地産やブランドが付いてるとお値段が跳ね上がってますよね。
例えば同じ鶏のササミでも、ブロイラー(普通の鶏肉)と〇〇鶏(銘柄鶏や地鶏)など名の付いたものではかなりの差を感じます。
なので「高価な方を与えるほど栄養価も高いのでは?」と、私は気になりました。
ですが獣医師の先生にお伺いしたところ、「栄養価に大差はありません」とのお言葉・・差があるのは『食感や風味など味覚面』ということです。
つまり、鶏肉(国産)など銘柄の付かない食材でも喜んで食べてくれるなら無理する必要は無いわけですね。
ただし、これは『栄養価』の話。安全性で考えると話は変わってきます。
例えば添加物(科学的なもの)が一切ダメな犬の場合、野菜類の残留農薬はリスクの高い成分となります。
なので『葉野菜は一度茹でる』『実や根野菜は必ず皮を取り除く』といった徹底が必要です。
そう考えると高価でも安全性の高い有機栽培(無農薬・化学肥料未使用・遺伝子組み換え無し)の野菜は価値があると言えるでしょう。
肉類も銘柄鶏や地鶏など名入りの食材も生産者は育て方はもちろん、食材の鮮度(出荷から店頭に並ぶまでの期間)も拘っているはずです。
ちなみに科学的な飼料を食べて育った動物や魚の肉は科学的な成分を含んでいるのか?は定かではありませんが・・
書籍によると「鶏アレルギーの子も銘柄鶏は問題なかった」「養殖の魚だダメな子も天然物は大丈夫だった」といった素材の質の差のエピソードが掲載されています。
なので科学的な飼料で育てられた肉や魚には何かしら含んでいる可能性も拭えません。
加えて店頭に並ぶまでに鮮度維持するために保存料など何らかの対策による『安全性の差は確実にある』と学びました。
生肉は空気に触れているだけでも雑菌が増えていくので、大なり小なりの保存処理がされていて、除菌スプレーした包丁やまな板や機材で処理するのも余計な物質が付着するそうです。
と言うわけで
- 栄養価は海外産・国産・銘柄(ブランド)も大差はない
- 安全性は銘柄(ブランド)>国産>海外産
結論として、最良なのは
- 肉類なら国産かつ〇〇牛・〇〇豚・〇〇鶏など銘柄入り
- 魚なら国産かつ〇〇県産の天然物(安全性にかなり差があるのだとか)
- 野菜類なら有機栽培(無農薬・化学肥料未使用・遺伝子組み換え無し)
つまり素材の質を追求すること。
ですが、小型犬でもプレミアムクラスのドッグフードが余裕で買えてしまうほどコストが掛かるので手作りするメリットが半減してしまいます。。
なので
- せめて国産の食材を選ぶこと!
- 食材は調理する前に必ず洗うこと!
せめてこの2つは意識すべきと感じています。
アレルギーや添加物など問題無いワンちゃんでも意識してあげると余計なものが蓄積しづらくなるはずですよ。
以上が私が手作りご飯を始める時に気になったポイントです。
また出てきたり思い出したら追加していきますね!
犬ご飯を手作りするメリットとデメリット ~まとめ~
最後に実際に手作りを始めてから分かったメリットとデメリットをまとめてご紹介します。
やってみようかな?とお考えならぜひご参考くださいね。
手作り食の良いところ(メリット)
まずは手作りご飯の良いところから。
良いところ
- 高価なプレミアムドッグフードを凌駕する質と安全性の高いご飯を比較的安価で与えられる
- ほぼ毎日自炊しているならコスパは大幅にアップする(犬のご飯前提で献立を考えればさらに良くなる)
- 素材バランスを守ればウンチやオシッコのニオイが気にならなくなる(ニオイの強いジビエ肉やレバーなどは注意)
- 同じく口臭、体臭も大幅に軽減される(同上、ニオイのキツイ食材に注意)
- お通じが安定する(玄米など常食させれば素晴らしいウンチが出ます)
- 巡りが良くなる(水を飲まない子なら最重要)
- 空腹時に胃液を吐かなくなる(手作りを初めてから吐かなくなりました)
- 顔が白くなるのを遅らせる可能性が高い(当然個体差もありそうですが)
主立ったメリットはこんな感じ。
私たち飼い主にとってはコスト面くらいで大半が犬にとって良いことが多い印象です。
ですが、高級ドッグフードは小型犬でも痛い出費なので、それよりは安価で高品質かつ安全性最高のご飯を食べさせられるのが最大のメリット!
他のメリットもそれの付加価値ですが、私たちと同様に犬も食生活が健康状態に影響するのは間違いありませんからね。
ドッグフードの広告で「涙焼けがよくなる!」なんて書かれてるのを見かけますが、食事で変わる状態はすべて食事の質を良くした結果なので、目ヤニや手足を舐めるなどが気になっている方にとって大きなメリットとなるでしょう。
以上、食材のバランスを守れば末永く元気でいて貰うために、最も的した食生活なのは間違いありませんよ。
手作り食の辛いところ(デメリット)
つづいて、デメリット。
辛いところ
- ほぼ毎日自炊をしていて、料理が好きな人でないと継続は難しい
- 冷蔵、冷凍とも常に冷蔵庫を圧迫する
- 素材にこだわりすぎると高くつき、安価を狙い過ぎると質が悪くなる
- お買い物が面倒、あれこれ工夫を考えるのが苦手なら苦痛(意外と手間と時間を取られる)
- 帰宅時間がまちまちだと犬の食生活が乱れる(自動給餌器も使えない)
- 歯磨きしないと虫歯になり易い(生の根野菜などを囓らせることで対策可能)
- 好き嫌いの激しい子は見向きもしてくれない可能性が高い
- 被毛の長い犬種はベタベタに汚れる(色素の濃い野菜雑炊は悲惨)
メリットに反してデメリットは犬よりも私たちにとってが大きいんですよね。
とくに自分たちの食事が市販の惣菜やお弁当、外食が多い習慣なのに毎日作ってあげるのはかなりの苦痛。。
いくら作り置きや冷凍保存したところで、多忙な時にストックが減ってくると憂鬱だったりしますからね。
なので、うちの上の子みたいな「よくない状態をなんとかしてあげるために!」など、しっかり目的意識を持っていないと辛いかもしれません。
そんな方は無理せずドッグフードと併用、もしくは気が乗る時に作ってあげるとよいでしょう。
とにかく私たち飼い主が楽しんで作ることが何よりも大切と感じていますよ^^
愛犬のためにオヤツを作ってあげたい飼い主さんに向け、犬の手作り無添加オヤツで試行錯誤を繰り返した私(かっちゃん)が犬のオヤツ作りに最適な『テスコム低温コンベクションオーブンTSF601』の詳細をご紹介します。この記事を読めば[…]
愛犬のご飯の質が気になっている飼い主さんに向け、愛犬の健康を強く願う私(かっちゃん)が犬のご飯の質を真剣に考えるようになった経緯と愛犬の状態で気付いたカリカリなドッグフードのリスクをご紹介します。この記事を読めば犬の食事の考[…]
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手作り品質のドッグフード『ペトコトフーズ』が気になっている飼い主さんに向け、手づくりご飯の代わりとなるドッグフードを検証している私(カオリィ)がペトコトフーズ4種類を2匹の犬に4日間8食あたえて検証した私の評価をお伝えします。[…]


